弊社の寺院経営講習会とは?
1. 他県、他宗派、他寺院の経営に
ついての 情報があります。
2. 講習会後、寺院経営の相談が
できます。 〔先着2~3名ほど〕
3. 貴寺で活用しやすい事例の
紹介があります。
寺院経営講習会、および講演 実績
◎ 2019年2月~2020年7月
全国43都市 69回開催中
「寺院経営セミナー」
◎ 2019年6月
浄土真宗本願寺派 組会
「寺院経営セミナー」
◎ 2019年10月
福島市で開催
「寺院退職金制度」
◎2019年12月
大阪市で開催
「寺院退職金制度」
◎ 2019年3月
真言宗御室派総本山仁和寺
「寺院退職金」
◎ 寺院様有志での研修
複数回開催
寺院経営講習会開催日程
寺院経営の「経営」の意味とは・・・
傳燈(伝灯)とは、法灯を師から弟子へと伝え続けること
です(師資相承)。
しかしながら昨今は「寺院崩壊」という言葉が現れるように
傳燈にも懸念が生じる時となりました。その状況を払拭し安
心して寺院を継承するために、「寺院経営講習会」を各地で
開催しております。
時折、仏教の諸先輩方より
「我々は、お寺を経営しているのではない!」と…
ご指摘の経営の意味とは、自分だけが儲かるとか、金銭重視
を追求する考え方の事と推測します。
しかしながら、寺院経営で使用する「経営」の意味とは、異
なりますので、どうぞご安心ください。
それでは経営の意味を紐解いてみましょう。
「経」とは仏教では経典の中を意味し、現社会では経済の意
味もあります。また「営」とは「いとなむ」という意味です。
経済とは「経世済民」を表しますが、その意味は世(国)を
おさめて人々を救うことになります。
まさしく経営とは、
「世の中に貢献し人々を救ういとなみ」 です。
中国の東晋時代(4世紀)、神仙術のことについて書かれた
『抱朴子(ほうぼくし)』の中に、
「以聡明大智、任経世済俗之器」と書いてあります。
この意味は、「聡明で大いなる智慧があってこそ経世済民が
できる」と讃えています。
それは仏教を継承し弘法された先駆者たちの姿であり、仏法
の恩恵を得た我々にとっては、心打ち震える言葉です。
戦国時代から江戸時代にかけて活躍した商人で角倉了以
(すみのくらりょうい)という人がいました。
彼は海外貿易で大いなる財を築きますが、その財により運河
をいくつも開削しました。
京都の「保津峡くだり」をご存知でしょうか?
亀岡から嵐山まで保津川の峡谷を舟でくだる、嵐山の観光地で
すが、この保津川は人工で開削した運河なのです。
あの峡谷と濁流を経験した方は、どれだけ難工事であったのか
容易に想像できることと思います。
角倉了以は京に住む人々がより豊かに生きるために、私財を
投じて工事を行い、保津川を亀岡から大量の物資を運ぶ運河と
して機能させたのです。
現在の京都の発展に大いに寄与していると言えましょう。
経営で得た大いなる財を運河の開削によって人々に還元する姿
は、まさに「経世済民」だと、私は思います。
日本には「楠学問」という考え方があります。
楠からは医薬品として使用する天然の樟脳がとれたために、
どこでも大切に育てられたそうです。
楠はゆっくり成長しますが、確実に大樹となります。
それを見て人々は、永きにわたり成長し発展するとして、楠よ
り多くの事を学んだそうです。(実は自坊にもあり、その屹立
した大樹を見上げて私も育ちました。)
人々は楠の大樹を畏敬し、多くを学び、成長と未来を祈ったの
だと思います。
永きにわたり成長していく考え方、それが日本の「経営」の考
え方だと、私は思います。
2020年3月の日経BPコンサルティングの発表によると、
世界で創業200年を超える企業のうち65%以上が日本の企
業であり、その数は1,340社になるのだそうです。
企業という区分けではありませんが、日本国内で200年以上
継続している寺院が、50,000件を超えるのをご存知でしょ
うか。
なぜこれだけの寺院が継続できたのでしょうか?
それは寺子屋で象徴されるように、寺院は日本で培われた経営
の舞台だったからだと思います。
実に巧みに経営され、村の中心として機能し、人々を豊かに導
きました。同時に傳燈は継承され、師資相承し、寺院は次の世
代へと継承されていきました。
「寺院経営の経営とは、仏法の慈悲を実践すること」
ではないでしょうか?